【インタビュー】「このまま続けられない…」ママ病棟看護師が訪問看護に転職した理由

目次

働くママ看護師、こんな悩みありませんか?

悩むママ

定時で上がれる日なんて、ほとんどないんです。
保育園の迎えも、いつもうちが最後で…。

悩むママ

勤務後に記録、そのあと委員会や勉強会の準備もしないといけなくて。子どもにも申し訳ないし、ずっとこの働き方を
していかなきゃいけないのかな…?

あお

こんな悩みを持っている、ママ看護師の方も
多いんじゃないでしょうか?

この【体験談シリーズ】では、
実際に副業や転職にチャレンジした現役看護師さんたちのリアルな声
をお届けします。

働き方に悩んだとき、副収入を得たいと思ったとき、新しい一歩を踏み出す参考になるよう、できるだけ具体的に紹介していきます。

今回は、病棟での勤務を続けながら、結婚・出産・育児を経験し、仕事と家庭の両立に悩んでいた松田さんの体験談です。

そんな松田さんが選んだのは、“環境を変える”という決断。
この記事では、松田さんがどんな葛藤を抱えながら、訪問看護という働き方に出会い、実際に転職したことでどんな変化があったのかをお伝えします。

松田さん

はじめまして!訪問看護師の松田です。

・年齢:30代
・性別:女性
・住んでいる都道府県:大阪府
・経歴:急性期病棟→訪問看護
・好きなこと:ゆっくりお風呂にはいること

転職を考えた理由「このままじゃ限界…」

あお

松田さんが転職を考えたきっかけは?

松田さん

毎日残業で、定時に帰れたことなんて数えるほどで…。
保育園のお迎えも、いつも最後でした。
記録や委員会の準備もあって、家に帰ってからも家事と育児。
ずっとバタバタしてて、心も体も余裕がなくなってました。

あお

かなりハードだったんですね。

松田さん

はい…。気づいたら子どもと一緒に寝落ちして、
朝は前日の洗濯物をたたむところからスタートして。
「私、いつ休んでるんだろう?」って思う日々でした。

疲れと孤独感…頑張ることがしんどくなった

あお

周りのスタッフとのギャップも感じましたか?

松田さん

独身の同僚や、実家の近くに住んでいる人が多くて…。
「なんで私だけこんなに大変なの?」って、孤独でしたね。
でも、「みんな頑張ってるんだから、私も頑張らなきゃ」って
思っていました。

あお

それでも限界が来たんですね。

松田さん

子どもにも余裕をもって接したいのに、
イライラばかりで…。自分がイヤになっていきました。
最後には体調まで崩してしまって…。
「このままじゃダメだ、働く環境を変えなくちゃ」って、
本気で思いました。

「訪問看護って大変そう…」そんな印象からの一歩

あお

転職先に訪問看護を選んだ理由は?

松田さん

最初は全然考えてなかったんです。
訪問看護って看護を極めたベテランナースが
働くんだって思ってました。
でも、学生時代の友人が訪問看護をしていて、
話を聞いたのがきっかけでした。

あお

どんな話を聞いたんですか?

松田さん

「一人の利用者さんとじっくり関われるのが魅力」って。
「残業も少なくて、訪問は1人でも、チームで動くから
孤独じゃないよ」って。
それで、「あれ? 私にもできるかも…」って思い始めたんです。

あお

不安はありませんでしたか?

松田さん

もちろんありました。病棟とはまったく違うし、
利用者さんのお宅に一人で行くって、
すごくハードル高く感じました。

あお

それでも踏み出せた理由は?

松田さん

「変わりたい」気持ちが大きかったからです。
「このままの生活を変えたい」って強く思ってたので、
思い切って訪問看護に転職しました。

初めての訪問現場「わたしがやりたかった看護」

あお

実際に訪問看護をしてみて、どうでしたか?

松田さん

最初のころは、とにかく緊張の連続でした。
「一人でちゃんとできるかな…」「利用者さんにちゃんと受け入れてもらえるかな…」って、不安ばかりでしたね。
でも、実際にご自宅に伺って、ゆっくりと利用者さんと関わるうちに、少しずつ気持ちが変わってきました。
「来てくれてありがとう」「またお願いね」って、目を見て言ってもらえたとき、
心の底から「あぁ、私、看護師でよかったな」って思えたんです。

あお

病棟との一番の違いは何でしたか?

松田さん

病棟にいた頃は、どうしても時間に追われていて、
「この処置が終わったら次の部屋」「あと〇人分の記録…」「あ、もうオペ出し時間!」って、ずっと頭がフル回転。
でも訪問看護は、利用者さんの生活のなかに“お邪魔する”感覚。
その人が大切にしている暮らしに寄り添いながら、必要なケアを一緒に考えていく。
“看護の原点”に立ち返るような時間だな、と感じました。
1対1でじっくり関われることの意味の大きさに、日々気づかされています。
もちろん、慣れないことも多いですし、判断に迷う場面もあります。
でも、困ったときは管理者や先輩たちに確認できる環境なので、安心して働くことが出来ています。

子どもとの時間が増えた。「帰れる生活」が叶った

あお

働き方にはどんな変化がありましたか?

松田さん

一番の変化は、「定時で帰れる」ということです。
もちろんオンコールはありますが、負担になるような頻度ではないですね。夫と協力して、無理なく続けられています。
以前は夜勤明けで眠い中、家事をこなして、
気づいたら子どもが寝てて、顔もゆっくり見られない日があったんですよね。
でも今は、仕事が終わったら明るいうちに保育園へお迎えに行ける。
帰りに寄り道して「今日は誰と遊んだの〜?」って話ながら帰ることができる。
そんな当たり前だけど幸せな時間が、確実に増えました。

あお

ご家族の反応は?

松田さん

変わったなと思うのは、子どもとのやり取りですね。
前はバタバタで、「今日どうだった?」って話しかける余裕すらなかったんですけど、
今は帰宅後に一息ついて、ちゃんと目を見て会話ができる。
この前も「ママ、今日なにしてた?」って聞かれて、
「○○さんのお風呂のお手伝いしてきたよ〜。暑かったけど、すごく気持ちよさそうにしてくれたから、嬉しかったなー」って話したら、
「ママ、すごーい!えらいね〜!」って、ニコニコしてくれて。
なんか、そういう時間って、本当にかけがえのないものだなって思いました。
今は仕事のやりがいも感じられて、家族との時間も大事にできる。
「仕事も子育ても、どっちかをあきらめなくていい」って、ようやく思えるようになりました。
あ、あと夫に当たることも少なくなりましたね〜(^^)

「看護も家庭も大切にしたい」あなたへ

あお

今の働き方、どう感じていますか?

松田さん

正直、「看護師としてやりがいがあって、
家族とも笑って過ごせる働き方なんて無理」
だと思ってました。
でも、環境を変えたら、それができたんです。

あお

最後に、同じように悩んでいる方へ
メッセージをお願いします。

松田さん

ちょっとでも「今の働き方、しんどいな」と思っていたら、
自分の気持ちに素直になって大丈夫です。
私もそうだったから。
無理に頑張らなくても、もっと自分らしく働ける場所
きっとありますよ。

さいごに:あなたの選択を応援します

あお

育児と仕事の両立に悩んでいた松田さんが、
環境を変えることで見つけたのは、
“自分らしく働ける場所”でした。

「病棟以外の働き方なんて考えたことなかった」
「このまま続けるしかないと思ってた」

もしあなたが、そんな風に感じているなら――
一度、立ち止まって考えてみてほしいんです。

看護師としての働き方は、ひとつじゃありません。
今のあなたに合った職場や環境は、きっとどこかにあります。

このインタビューが、少しでもあなたのこれからを考えるきっかけになれば嬉しいです。
心から、応援しています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次