看護師の県外転職!転職サイト×直接交渉で第一希望へ就職した体験をご紹介します。


「結婚を機に県外へ引っ越すことになったけれど、転職どうしよう…」



「子どもを産んだあとも働き続けられる職場ってあるのかな?」



結婚や引っ越しなどで、転職について悩んでる方は多いのではないでしょうか?
この【体験談シリーズ】では、
実際に県外転職を経験した現役看護師さんのリアルな声
をお届けします。
結婚・出産・育児と、ライフステージが変わっても働き続けたい!
そんな想いを持って転職を考えたときに、どのように行動したら自分に合う職場に出会えるのかを詳しく紹介していきます。
今回は、結婚を機に沖縄へ転居し、子育てと両立できる職場に転職した水川さんの体験談です。
水川さんが選んだのは、結婚後も家庭を優先した働き方ができる職場でした。
この記事では水川さんが仕事と家庭を両立できる職場へ転職をするために行動したこと、職場の選び方についてお伝えしていきます。



はじめまして!透析看護師の水川です。
■水川さんのプロフィール
・年齢:30代
・性別:女性
・住んでいる都道府県:沖縄県
・転職歴:急性期病棟(静岡)→透析クリニック(沖縄)
・家族構成:転職当時は夫婦2人/現在は3児のママ(6歳・4歳・1歳)
結婚・引っ越しを機に「働き方を見直したい」と感じた





水川さんが転職を考えたきっかけはなんですか?



夫の地元が沖縄で、結婚を機に引っ越すことを決めました。
私は県外への引っ越しは初めてで、そもそも自分に合う職場があるのかとっても不安でした。
また結婚後、将来の出産・育児も見据え、長く働ける職場がいいなと考えていたそうです。



新しい土地での就職活動って、なかなか情報も入ってこないんですよね。
ネットの口コミも不安な部分があって…。
そんな悩みを解決するために、水川さんは「転職サイト」と「自分の足での情報収集」の両輪で動くことを決めました。
前職は静岡の急性期病棟で、夜勤・残業ありのハードな職場。日勤でも19時ごろまで残るのが当たり前の環境だったそうです。
また水川さんの夫も看護師で、結婚後も夫婦で夜勤をこなしながら勤務していました。



私の勤務先は12時間夜勤(21時〜翌9時)というスタイルだったんです。入りの日は無理やり寝てから出勤していましたが、夜は本当に眠気がつらくて…。



とてもハードだったんですね。
そんな日々が続き、休日は体力回復に費やすばかり。夫とすれ違う生活も続いていました。
「このままじゃ家庭を築くことは難しい」と感じ、日勤常勤への転職を考え始めたといいます。
また、当時はまだ子どもがいなかった水川さんですが、職場選びでは「将来の子育て」を見据えていたそうです。



前の病棟で、子どものお迎えに毎日バタバタしている先輩を見ていて。自分は託児所付きの職場を選べば、もう少し余裕を持って仕事ができるのではと思いました。
先を見据えた職場選びが、今の「安心して働ける環境」につながっているのですね。
看護師として、これからどんな働き方をしたい?
県外での転職活動を始めるにあたって、まず水川さんが取り組んだのは「自分が望む働き方の整理」でした。



どんな環境なら長く働けるか、無理なく続けられるかを真剣に考えました。
転職活動時、まだ子どもはいませんでしたが、将来的に出産・育児をすることも見据えて、長く続けられる職場を探したいと思ったそうです。
その結果、水川さんが大切にした条件は以下の3つです。
- 日勤常勤であること
夜勤なしの安定した生活リズムを確保したい
夫とすれ違わずに、一緒に過ごす時間を大切にしたい - 透析クリニックで働けること
前職で関わった透析患者さんへの関心が高まり、もっと学びたいと思ったから - 託児所付きの職場であること
将来子育てをしながらでも安心して働ける職場環境を望んでいたため
子どもの急な連絡にも早めに対応できるから
このように希望条件を明確にしておくと、求人を探すときも、転職サイトの担当者に伝えるときもスムーズです。面接でも一貫した志望動機を語れるので、選考にも通りやすくなります。
透析クリニックを選んだ理由とは?



転職で透析を希望した理由はなんですか?



前の病棟は脳外科と腎泌尿器科の混合病棟で、1階が透析センター、2階が病棟という構造でした。透析導入の患者さんを受け入れたり、外来透析中に血圧が下がって緊急入院するケースも多く、日常的に透析患者さんと関わる機会がありました。
しかし、忙しい病棟勤務では目の前の業務に追われることが多く、透析看護についてじっくり学ぶ時間がなかったといいます。



もっと透析について深く知りたい、実際に自分の手で関わってみたいという思いが強くなっていきました。



他にも理由があったのですか?



病棟では入退院のサイクルが早く、どうしても一人ひとりの患者さんとの関わりが浅くなってしまって…。その点、透析は長く通ってくる患者さんが多いので、信頼関係を築きながらじっくり向き合えると感じたんです。
現在働いているクリニックでも、透析導入からターミナル期まで、幅広い患者さんと関わることができ、日々学びがあるそうです。
さらに、本人だけでなくご家族や施設職員など、患者さんを取り巻く周囲との連携の重要性についても学ぶことができ、看護の幅が広がったと感じているそうです。
転職サイトと直接応募、両方やってみたからわかったこと
水川さんはまず、「レバウェル(看護のお仕事)」に登録し、希望条件を伝えました。
紹介された求人の中から、2〜3件ピックアップして見学・面接へ。
一方で、自分でも気になるクリニックや病院を見つけては、直接電話をかけて見学や面接を申し込むという行動も並行して行っていました。
結果として、直接交渉した2つの職場(透析を行っている病院・現在勤める透析クリニック)のうち、希望に最も近かった透析クリニックに就職を決めました。



転職サイトは条件に合う求人を効率よく探せるし、交渉も代行してくれるから心強かったです。
また、自分の目で確かめることもやっぱり大切だと思ったので、両方やってよかったと思っています。
実際に足を運ぶことで、現場の“空気感”や“スタッフの雰囲気”も感じ取れたのが良かったとのことです。
透析といっても内容はさまざま!施設による業務の違いに注意
「透析=どこも一緒」と思われがちですが、実際は病院や施設の規模によって業務内容が大きく異なります。
- 総合病院の透析室:急性期やOPE後、ICU患者さんなども含まれ、緊急対応も多く、専門性が高い
- 地域包括ケア病院:回復期や慢性期の患者さんが多く、退院調整カンファレンスやサマリー作成など事務的業務も多い
- クリニック透析:自立〜要介護と患者層は幅広く、状態が安定しているの患者さんも多いが、1日あたりの患者さんの人数が多く体力的にハードな面も
水川さんが働くのは、総合病院系列のクリニック外来透析。落ち着いた環境ながら、時に急変もあるため、観察力・判断力も求められるとのこと。



“透析=日勤だけで楽”というイメージは一部だけ。実際はかなりハードな面もあります。現場を見て決めるのも大事だと思います。
転職でちょっとした失敗談も



転職するときの注意点はありますか?



前の職場で有休消化がうまくできず、月の途中で退職になり失敗した…と思いました。
次の職場までの空白期間に「国民健康保険と年金を自腹で払う」ことになり、数万円の思わぬ出費が痛かったそうです。



転職時は「退職タイミング」や「有休取得の調整」も要注意ポイントですね。
今の働き方は?子育てと両立しやすい職場に満足


現在、水川さんは希望通り「日勤常勤」で働いていますが、子どもが小さいうちは「時短勤務(9:30〜16:30)」を選択。



実際にクリニック透析で働いてみて、どうでしたか?



今は子どもが3人いるので、上司と相談して勤務時間を柔軟に調整できるので、本当にありがたいです。
現在の職場は日勤スタッフの人数が多く、誰かが急なお休みや早退をしても、他のスタッフでカバーできる体制が整っているとのこと。



子どもが急に熱を出しても早退しやすいです。お孫さんがいる先輩スタッフもいて、子育てへの理解があるのが心強いです。



まだ小さいお子さんがいる看護師ママには、心強いですね!
職場には保育園児のママは少なめですが、小学生や高校生の子を持つママさん、孫育て中のベテランナースが多く、温かい雰囲気に支えられているそうです。
まとめ|納得の転職は「情報収集」と「行動力」が鍵
水川さんの転職体験を通して感じたのは、「情報収集」と「自分の足で動くこと」、どちらも大切だということ。



私自身、転職サイトと、自分でも問い合わせて見学したことで、納得できる職場に出会えました。
忙しい中でもひと手間かけることで、長く働ける職場を選べる確率が高くなると思います。
県外転職・結婚・出産・育児…。ライフイベントが重なる看護師にとって、働きやすい職場を見つけることはとても重要です。
「無理なく、長く働き続けたい」
看護師としてのキャリアも、ママとしての毎日も、どちらも大切にしたい、
そう願うあなたに、水川さんの体験談がヒントになりますように。
理想の職場に出会いたい方へ、まずは情報収集からはじめてみませんか?
子育てと両立できる職場って、実際に働いてみないと分からない部分も多いですよね。
でも、自分一人で探すのは大変…という方にこそ、転職サイトの活用がおすすめです。